中学生・小学生の夏期講習の平均費用はいくら?FPが石川メソッド2軸で取る取らないを判定

夏期講習の費用相場 小中高まとめのインフォグラフィック|学年別・形態別の費用と表面費用×家計適合での判定を教育費アドバイザーの石川 恵美が解説

夏期講習の費用は、中学生で4万〜10万円、小学生で2万〜6万円、高校生で5万〜15万円が中心帯です。同じ学年でも、集団指導か個別指導か、受験学年かどうか、通塾コマ数で大きく変動します。さらに、月謝とは別枠で年に1度だけ発生する「臨時の支出」のため、保護者が表面費用を見落としやすい費目でもあります。この記事では、小中高の学年別・形態別・大手塾別の夏期講習費用相場を整理したうえで、石川メソッドの「表面費用」と「家計適合」の2軸で、夏期講習を取るか取らないかをご家庭ごとに判定する手順をお伝えします。「夏期講習は受けるのが当たり前」と思い込んでいるご家庭にも、「料金が高すぎて毎年迷っている」というご家庭にも、それぞれの家計に合った判断材料を持ち帰っていただけます。

FP

石川 恵美からのひとこと

夏期講習の費用相談は、毎年6月〜7月に集中して増えます。「中3だから受けさせるべき?」「個別指導の夏期講習が30万円を超えていて踏み切れない」「兄弟2人分で合計60万円を超えるけれど何を削るべきか」といった迷いを、面談で何度もうかがってきました。夏期講習はお子さんの学習機会という側面と、家計の臨時支出という側面の両方を持ちます。料金表だけを見て判断するのではなく、年間総額・家計適合・学習効果の3点から「うちの場合は取るべきか」を整理する作業を、この記事で一緒にしていきましょう。

中学生・小学生の夏期講習の平均費用はいくら?:結論

中学生の夏期講習の平均費用は4万〜10万円、小学生は2万〜6万円、高校生は5万〜15万円が中心帯です。ただし受験学年では相場が大きく上振れし、中3の高校受験対策で15万〜25万円、小6の中学受験対策で合宿込み20万〜30万円、高3の大学受験対策で20万〜40万円超に達します。「夏期講習は受けるのが当たり前」という前提で料金表だけを見ると、月謝感覚の家計設計が破綻しやすいのが季節講習の構造です。本記事では学年別・形態別・大手塾別の費用相場を整理したうえで、石川メソッドの表面費用×家計適合の2軸で、ご家庭ごとに「取るか取らないか」を判定する手順を提示します。

夏期講習の平均費用は小中高でいくらか

夏期講習の平均費用は、中学生で4万〜10万円、小学生で2万〜6万円、高校生で5万〜15万円が中心帯です。中学受験生・高校受験生・大学受験生など受験学年では、この相場の上限を超えて20万〜30万円台、場合によっては40万円超になります。集団指導か個別指導か、通塾コマ数、受験学年かどうかで大きく変動するため、ご家庭の状況に近い条件で比べることが大切です。

「夏期講習はいくらかかるのか」という質問への直答が、まずこの平均費用です。学年別・形態別・受験学年かどうかで幅は変動しますが、ボリュームゾーンを学年別に並べると下表のようになります。

学年別・夏期講習の平均費用レンジ(中心帯)

小学生:2万〜6万円(中学受験対策の場合は10万〜25万円)。中学生:4万〜10万円(高校受験対策の中3で15万〜25万円)。高校生:5万〜15万円(大学受験対策の高3で20万〜40万円超)。学年が低いほど短期で安価、受験対策を含むほど長期で高額になる構造です。

出典:文部科学省「令和5年度子供の学習費調査(2026年1月16日訂正版PDF)」の学校外活動費から夏期講習比率を推定。臨海セミナー公式河合塾公式等の大手塾の夏期講習公式公開料金(中学生5日間〜10日間コース)、比較メディアの集計データを参考に2026年6月時点でレンジ算出。実際の金額はコマ数・受講科目・教室で変動します。

夏期講習費用が学年と通塾形態で大きく違ってくる理由は、提供される指導コマ数の差にあります。小学生の非受験学年は復習中心で5〜10日のコース、中学生は通常10〜20日、高校受験を控えた中3になると20〜30日のコースに切り替わります。大学受験を控えた高3は予備校や大学受験塾の集中講座が中心となり、コマ単価×コマ数で費用が上振れします。

同じ「中学生の夏期講習」でも、中学1〜2年生の通常コースと中学3年生の高校受験対策コースでは2倍以上の差が出ます。料金表を見比べるときは「中学生」というくくりではなく「中1〜2年」と「中3」を分けて見てください。次のH2では、学年別の費用相場をさらに細かく整理します。

夏期講習の前提となる学年別の月謝・年間費用については、それぞれ中学生の塾代月平均ガイド小学生の塾代月平均ガイド高校生の塾代月平均ガイドを参考にしてください。夏期講習費用は、これらの通年費用に「上乗せされる年1回の臨時支出」として捉えるのが家計設計の出発点です。

学年別の夏期講習費用相場:小学生・中学生・高校生

小学生の夏期講習は低学年で2万〜4万円、高学年の非受験生で3万〜6万円、中学受験対策の小5・小6で10万〜25万円に上振れします。中学生は1〜2年で3万〜6万円、中3で15万〜25万円が中心帯。高校生は高1〜2で5万〜10万円、高3の大学受験対策で20万〜40万円超まで広がります。受験学年かどうかで2〜4倍の差が出るため、ご家庭のお子さんの学年と受験予定に合わせて費用を見積もる必要があります。

小学生の夏期講習費用:2万〜6万円が中心帯(中学受験対策は10万〜25万円)

小学生の夏期講習は、非受験生と中学受験対策で相場が大きく分かれます。非受験の小学生は5日〜10日の復習コースで2万〜4万円、夏休み中の習慣維持を目的としたコースが多くなります。中学受験対策の小5・小6になると、20日〜25日の長期講習に加えて夏期合宿が組まれるケースも多く、合計で10万〜25万円、難関校対策では30万円を超えることもあります。

小学生の夏期講習費用の典型例

大手集団指導塾の小学校低学年(小1〜小3)コースは5日〜10日で2万〜4万円。小学校高学年(小4〜小6)の非受験生コースは10日〜15日で3万〜6万円。中学受験対策の小5は20日コースで15万〜20万円、小6では夏期合宿込みで20万〜30万円。SAPIX・四谷大塚・日能研などの中学受験専門塾では小6の夏期講習だけで30万円を超える費用設定もあります。

小学生の夏期講習は「習慣維持型」と「受験対策型」で性質が違います。非受験家庭で「夏休みに勉強の習慣を切らさないため」の利用なら、無理に長期講習を契約せず短期コースで充分なケースが多いです。中学受験対策の場合は、夏が「合否の天王山」と位置づけられるため費用も上限まで膨らみやすくなります。

中学生の夏期講習費用:4万〜10万円が中心帯(中3は15万〜25万円)

中学生の夏期講習は、学年と受験対策の有無で大きく相場が分かれます。中1〜中2の通常コースは10日〜15日のセットで3万〜6万円が中心です。中3になると20日〜30日の長期コースに切り替わり、5教科対応で15万〜25万円が標準的な料金帯になります。

中学生の夏期講習費用の典型例

集団指導塾の場合、中1〜2年生で5教科10日間コースが3万〜5万円、20日間コースで5万〜8万円。中3の高校受験対策コースは5教科25日〜30日間で15万〜22万円。個別指導塾だと中1〜2年生で週3コマ×4週で5万〜8万円、中3で週4〜5コマ×4週で10万〜18万円が目安です。さらに合宿・特訓講座を追加する塾では、別途3万〜8万円が上乗せされるケースがあります。

中学生は5教科対応か3教科対応かでも料金差が出ます。神奈川県や東京都の公立高校受験では英語・数学・国語・理科・社会の5教科入試が一般的なため、5教科パッケージの夏期講習が選ばれます。難関私立国立志望なら3教科集中型のコースを選ぶケースもあり、その場合は料金がやや下がります。

高校生の夏期講習費用:5万〜15万円が中心帯(高3は20万〜40万円超)

高校生の夏期講習は、大学受験を見据えた学年で費用が大きく変わります。高1〜高2の通常コースは10日〜20日で5万〜10万円、苦手科目の補強や学校の予習復習が中心です。高3になると大学受験塾・予備校の夏期講習が主戦場となり、1講座あたり1万5,000円〜3万円の単科講座を5〜10講座取るのが標準的で、合計20万〜40万円、難関大学対策では50万円を超えるケースもあります。

高校生の夏期講習費用の典型例

集団指導塾の高1〜高2は10日〜15日で5万〜10万円。個別指導塾は週3〜4コマ×4週で7万〜13万円。高3の大学受験対策では、河合塾・駿台・代々木ゼミナールなどの大手予備校で単科講座1万5,000円〜2万5,000円を5〜10講座、合計20万〜30万円が標準。東進ハイスクールなどの映像授業系では夏期講習だけで30万〜50万円、医学部受験対策の専門塾では40万〜80万円に到達するコースもあります。

高3の夏期講習は「単価×コマ数」の組み合わせで費用が決まるため、保護者が想定したより上振れしやすい費目です。「先生におすすめされた講座を全部取ったら40万円を超えた」という相談を、毎年6〜7月にうかがいます。次の章で形態別の費用構造を整理しますが、高3に関しては単純な学年別相場では把握しきれないため、講座単位での見積もりが必須です。

形態別の夏期講習費用相場:集団・個別・家庭教師

形態別では、集団指導の夏期講習が中学生で3万〜10万円、個別指導で5万〜20万円、家庭教師で10万〜30万円が中心帯です。形態間の差は月謝以上に開きます。夏期講習は短期間で集中的にコマを積むため、人件費比率の高い個別指導と家庭教師では費用が上振れしやすくなります。一方、集団指導はクラス全体で固定費を分担するため、コマ数あたりの単価は低く抑えられます。

夏期講習費用を形態別で比較すると、月謝の差以上に大きな開きが出ます。これは夏期講習が短期集中型で、形態の人件費比率がそのままコマ単価に反映されるためです。

集団指導の夏期講習:3万〜10万円が中心帯

集団指導の夏期講習は、1講座あたり10〜30名の生徒で講師1人を分担するため、コマ単価が低く抑えられます。中学生の通常コースで3万〜6万円、中3の高校受験対策で15万〜25万円、小学生で2万〜6万円、高校生で5万〜10万円が中心です。受講科目は通常5教科パッケージで、苦手科目だけを抜き出すことは原則できません。

集団指導の夏期講習を選ぶメリットは、学習リズムが整いやすいことと、受験生が集まる環境で競争意識が刺激されることです。一方デメリットは、得意科目もまとめて受講するため「必要のない時間にも費用がかかる」点、夏期合宿や特訓講座が追加で発生しやすい点です。

個別指導の夏期講習:5万〜20万円が中心帯

個別指導の夏期講習は、講師1人につき生徒1〜3名の指導形態で、コマ単価は集団指導の2〜3倍程度です。中学生の通常コースで週3〜4コマ×4週で5万〜10万円、中3の高校受験対策で10万〜18万円、小学生で4万〜8万円、高校生で7万〜13万円が中心です。受講科目を1〜2教科に絞れる柔軟性が大きな特徴です。

個別指導の夏期講習費用は、コマ数を保護者側で調整できるぶん見積もりがしやすい反面、塾側から「苦手な科目はもう1コマ追加した方がよい」と提案されて当初想定より増えるケースが多くあります。契約時に「いくらまで」の上限を決めておくことが、家計を守るうえで実効的です。個別指導の費用構造の詳細は個別指導塾の料金相場・全学年まとめ、なぜ個別指導が高いのかの構造は個別指導塾はなぜ高いのか・1対1料金の真実を参考にしてください。

家庭教師の夏期講習:10万〜30万円が中心帯

家庭教師は夏期講習を「集中コース」として用意している会社と、通常のコマ数を増やすかたちで対応する会社があります。中学生で週3〜4回×4週の集中受講なら10万〜18万円、中3の受験対策強化で15万〜25万円、高校生で15万〜30万円が中心です。コマ単価は個別指導塾よりさらに高めですが、自宅指導で送迎不要、必要科目だけに絞れる柔軟性があります。

派遣会社経由の家庭教師(家庭教師のトライ・学研の家庭教師・家庭教師ファースト等)と個人契約の家庭教師では夏期講習料金にも差が出ます。派遣会社経由は1コマ5,000円〜8,000円、個人契約は1コマ3,000円〜6,000円が目安です。オンライン家庭教師は1コマ3,000円〜5,000円で、夏期講習の集中受講でも他の形態より総額を抑えやすい傾向があります。

3形態の比較を月謝・通年費用も含めて確認したい場合は、個別と集団と家庭教師の費用比較を参考にしてください。夏期講習は通年費用と切り離して見るより、年間総額の中で位置づけて判断するのが家計設計の基本姿勢です。

臨海セミナーの夏期講習料金体系

臨海セミナーは首都圏(神奈川・東京・埼玉)と関西圏で展開する集団指導塾で、神奈川県の公立高校受験対策で長年の実績を持ちます。月謝・年間料金を公式サイトで全コース公開しているのが特徴で、夏期講習も中3=5教科25〜30日コースで15万〜20万円が中心帯、中1〜2年生で3万〜6万円、小学部・大学受験科でもそれぞれ独自の夏期講習を用意しています。特待生制度(成績優秀者の月謝減免)・兄弟割引・大阪市の塾代助成事業対応など、実質コストを下げる還元設計が他の集団塾より充実しています。

臨海セミナーは「料金公開塾」として、各学年・各コース・各地域(神奈川・東京・埼玉・大阪)の月謝を公式サイトで明示しています。料金体系を実支出ベースで把握できる塾は中学受験・高校受験ともに少数派で、SAPIX中学部・河合塾現役生コース・武田塾・臨海セミナーの4社が主な公開塾になります。

小学部(高校受験準備コース)の夏期講習

小3〜小6で算数・国語・英語の単科または複合コース。通常月の月謝は神奈川県の小5 算国英 週2回で月9,900円、東京・埼玉は11,000円、大阪は12,540円。小6は4〜12月の通常期(算国英 週2回)で月12,980円。夏期講習は通常月謝の1〜2か月分相当を目安として組まれます。学年が低いほど短期で安価、高学年で受験対策を含むほど長期化する構造です。

中学部(高校受験対策コース)の夏期講習

中1=3教科で月17,930円、中2=5教科で月25,300円、中3=4〜7月で月25,300円・9〜12月で月29,700円。中3夏期講習は5教科対応の長期コースが中心で、相場として15万〜22万円の料金帯です。1〜3月の入試直前最終特訓5教科は53,240円(一括)で、夏期講習と直前特訓を合算すると、中3の季節講習だけで年間20万〜27万円規模になります。

国立・私立中学受験コース/都立・公立中高一貫校受検コースの夏期講習

キャンペーン適用時、小1・小2 算国で月5,500円、小3 算国/算国理社で月5,500円、小4 算国/算国理社で月11,000円。中受コースの夏期講習は通常月謝の2〜3か月分相当が組まれます。SAPIX中学部(小6月66,000円)・早稲田アカデミー(小6 Sコース月54,900円)と比較すると、月謝水準は1/5〜1/6の低価格帯で、中受の入門・併願組に適した料金設計です。

大学受験科の夏期講習

高1・高2 週1回1講座で月9,900円〜、高3 週1回1講座で月11,000円〜。河合塾現役生コースの高3=年間238,200円(河合塾公式掲載値)と比較しても、講座あたり単価で同水準。大学受験記事は大学受験の塾代ガイドで詳しく扱っています。

出典:臨海セミナー公式 授業料ページ(2026年6月時点)。料金は地域・コース・キャンペーン適用条件で異なります。大阪市 習い事・塾代助成事業(月10,000円上限)、吹田市 子供の習い事助成事業の対象塾です。

主要他塾の夏期講習比較

主要他塾の夏期講習料金は、対象層と地域特性で大きく分かれます。首都圏難関中学受験のSAPIX・四谷大塚・日能研は小6で20万〜30万円、難関私立国立特化の早稲田アカデミーは中3で20万〜30万円のニッチ帯。個別指導の東京個別指導学院・明光義塾は中学生で7万〜13万円、家庭教師のトライ・学研の家庭教師は中学生で15万〜25万円。大学受験塾の河合塾・駿台・東進・武田塾は高3で20万〜40万円超が中心帯です。

大手塾はそれぞれ対象層と地域特性が異なります。料金だけで比較するより、ご家庭の志望校・お子さんの学年・通塾エリアに合った塾を絞り込んでから料金を比べるのが現実的です。

SAPIX・日能研・四谷大塚(中学受験対策の集団指導)

首都圏の中学受験対策で多くの合格者を輩出してきた集団指導塾です。夏期講習は小5・小6の中学受験対策が主力で、20日〜25日の長期講習に加えて夏期合宿・志望校別特訓を組み合わせるケースが多くなります。小6の夏期講習費用は20万〜30万円が中心帯、難関中対策の特訓コース込みで35万円を超えるケースもあります。教材・テキスト・模試費が別途加算されることが多いため、入塾前に「夏期講習の総額」を確認する必要があります。

早稲田アカデミー(難関私立国立中学・高校受験の集団指導)

難関私立国立中学・難関私立国立高校の受験対策に特化した集団指導塾です。開成・麻布・桜蔭・早慶附属高校などへの合格指導を強みとしており、夏期講習は中学受験対策・難関高校受験対策の特訓コースが主力です。小6の夏期講習で20万〜30万円、中3の難関私立国立高校対策コースで20万〜30万円が中心帯。集団指導塾の中では難関校特化のため、合格者の進学先がはっきり分かれる塾です。神奈川公立高校受験対策で塾を選ぶご家庭は、対象層が違うため比較候補に入りにくい塾です。

東京個別指導学院・明光義塾(個別指導の夏期講習)

東京個別指導学院(ベネッセグループ)と明光義塾は、首都圏で広く教室を展開する大手個別指導塾です。夏期講習は週コマ数を組み合わせて柔軟に受講可能で、中学生の場合は週3〜4コマ×4週で7万〜13万円、高3の大学受験対策で15万〜25万円が中心帯です。「苦手科目を集中対策したい」「集団指導の進度についていけないので個別で補強したい」という需要に合う料金設定になっています。

家庭教師のトライ・学研の家庭教師(家庭教師の夏期講習)

家庭教師のトライ・学研の家庭教師は、家庭教師派遣会社として全国展開する大手です。夏期講習は通常のコマ数を増やすかたちで対応するケースが多く、中学生の集中受講で15万〜25万円、高3の大学受験対策で20万〜30万円が目安です。自宅指導で送迎が不要、必要科目だけに絞れる柔軟性があるため、共働き世帯や下のお子さんがいる世帯で選ばれることが多くなります。

河合塾・駿台・東進ハイスクール・四谷学院・武田塾(大学受験塾の夏期講習)

高3の大学受験対策では、河合塾・駿台予備学校・代々木ゼミナール・東進ハイスクール・四谷学院などの大手予備校・大学受験塾の夏期講習が主戦場になります。1講座1万5,000円〜3万円の単科講座を5〜10講座取るのが標準的で、合計20万〜40万円。難関国公立・医学部対策では50万円を超えることもあります。映像授業型の東進ハイスクールでは夏期講習だけで30万〜50万円、自学管理特化の武田塾は5科目年間1,667,160円(武田塾公式料金表)の料金体系に夏期講習が組み込まれます。大学受験塾の費用全体については大学受験の塾代ガイドを参考にしてください。

神奈川エリアで夏期講習を提供する塾の類型比較は、姉妹サイトの神奈川県の塾の7類型比較もあわせてご参照ください。集団指導・個別指導・難関対策など、お子さんの学習目的に合う塾類型を絞り込む参考になります。

受験学年の夏期講習:中学受験・高校受験・大学受験での違い

受験学年の夏期講習は、通常学年の2〜4倍の費用に跳ね上がります。中学受験の小6で20万〜30万円、高校受験の中3で15万〜25万円、大学受験の高3で20万〜40万円超が中心帯です。受験学年では「夏が天王山」と位置づけられ、塾側も合宿・特訓・志望校別講座といったオプションを多く提案するため、保護者が想定したより上振れしやすい時期です。費用判断は通常学年と切り分けて、年間総額・累積コストとセットで行うのが現実的です。

中学受験の小6夏期講習:合宿込みで20万〜30万円

中学受験の小6夏期講習は、入試本番まで残り半年の重要期にあたり、塾側も家庭側も「合否を分ける期間」として位置づけます。SAPIX・四谷大塚・日能研・早稲田アカデミーといった大手中学受験塾では、20日〜25日の長期講習に加えて夏期合宿(3〜5泊)・志望校別特訓を組み合わせるのが標準パターンです。費用は通常講習で15万〜20万円、合宿込みで25万〜30万円、志望校別特訓を追加すると30万〜35万円に到達することもあります。

中学受験家庭の費用は、夏期講習だけで判断するより小4から小6までの累積コストで見るのが現実的です。中学受験全体の塾代については中学受験の塾代ガイドを参考にしてください。夏期講習の支出が他の月の家計を圧迫しないよう、年初の家計設計に組み込むことが大切です。

高校受験の中3夏期講習:5教科25日で15万〜25万円

高校受験の中3夏期講習は、神奈川県・東京都の公立高校受験対策が主軸となります。集団指導塾では5教科25〜30日の長期コースが中心で15万〜22万円、個別指導塾では週4〜5コマ×4週で10万〜18万円、家庭教師では集中受講で15万〜25万円が中心帯です。集団指導塾の場合、夏期合宿(2〜3泊)が3万〜8万円の追加費用として組まれることがあり、これを含めると総額20万〜30万円になります。

神奈川公立高校受験では、内申対策と入試対策を並行する必要があるため、5教科パッケージの集団指導が選ばれる傾向があります。難関私立国立高校受験では3教科集中型の特訓コースが選ばれます。志望校の入試科目に合わせた夏期講習を選ぶことが、コストの無駄を抑えるポイントです。

大学受験の高3夏期講習:単科講座中心で20万〜40万円超

大学受験の高3夏期講習は、河合塾・駿台予備学校・代々木ゼミナール・東進ハイスクール・四谷学院などの大学受験塾・予備校が中心です。集団指導塾型は単科講座1万5,000円〜3万円を5〜10講座取るパターンが標準で、合計20万〜30万円。映像授業型の東進ハイスクールでは夏期講習だけで30万〜50万円、医学部受験塾では40万〜80万円に到達するコースもあります。個別指導塾と組み合わせるご家庭では、両方の夏期講習で合計40万〜60万円になるケースも珍しくありません。

高3の夏期講習費用は、塾側の提案を全て受け入れると上振れしやすい費目です。受験校・必要科目・現在の成績位置から「本当に必要な講座だけ」に絞り込む作業を、入塾時の三者面談で塾に求めることが、家計を守るうえで実効的です。大学受験全体の費用構造は大学受験の塾代ガイドに整理しています。

受験学年の夏期講習を判断する3つの問い

受験学年で「夏期講習を取るかどうか」を判断するときは、料金表を見る前に次の3つの問いに答えるのが効果的です。

受験学年の夏期講習判断のための3つの問い

  • 1つ目:志望校の合否を分ける科目・単元はどこか(夏期に集中投下すべき領域を絞り込む)
  • 2つ目:現在の成績から志望校合格レベルまでに必要な学習量はどのくらいか(必要なコマ数の上限を見積もる)
  • 3つ目:夏期講習を取らない選択肢で代替できる学習リソースはあるか(自学自習・無料教材・少コマ受講等)

「夏期講習は受けるのが当たり前」という前提から離れて、この3つの問いから逆算して必要なコマ数を決めると、塾側の提案を全て受け入れるよりも費用を3〜5割抑えられるケースが多くあります。

軸1・表面費用で見る:年間総額に占める夏期講習比率

夏期講習費用を石川メソッドの第1軸「表面費用」で見ると、年間総額に占める比率の大きさが分かります。中3の高校受験家庭では年間塾代の30〜40%を夏期講習が占めるケースが多く、小6の中学受験家庭では夏期講習・冬期講習・志望校別特訓を含めた季節講習が年間費用の半分以上に達することもあります。月謝感覚で家計を組んでいると、夏に発生する10万〜30万円の支出が想定外の家計圧迫を生むため、年間総額のフレームで季節講習を捉え直す必要があります。

石川メソッドの第1軸が表面費用です。塾が公式に提示する費用の総合計を、月謝だけでなく年間総額で把握する考え方です。夏期講習はこの中で「年に1度だけ発生する大きな臨時支出」であり、家計設計上の特殊性を持ちます。

夏期講習が年間塾代に占める比率(独自集計)

同じ塾でも、学年と受験学年かどうかで、夏期講習の年間費用に占める比率が大きく変わります。文部科学省「令和5年度子供の学習費調査」の補助学習費(公立中3=390,000円・公立高3=285,000円)と、各塾の公開料金から、学年別の比率を独自集計しました。

学年・形態 通常月の月謝(参考) 月謝×12か月 夏期講習費用 年間総額に占める
夏期講習比率
小学校低学年
(非受験・集団)
月8,000〜10,000円 96,000〜120,000円 20,000〜40,000円 約17〜25%
小6・中学受験
(SAPIX想定)
月66,000円 約792,000円 200,000〜300,000円 約20〜27%
中1〜中2
(集団指導塾)
月25,000〜30,000円 300,000〜360,000円 30,000〜60,000円 約9〜14%
中3・高校受験
(臨海セミナー想定)
月25,300〜29,700円 約325,000円
(4-7月25,300×4+9-12月29,700×4+特訓53,240)
150,000〜220,000円 約32〜40%
高1〜高2
(集団指導塾)
月15,000〜20,000円 180,000〜240,000円 50,000〜100,000円 約22〜29%
高3・大学受験
(河合塾現役想定)
月20,000円弱 約238,200円
(河合塾現役高3 年間)
200,000〜400,000円 約45〜63%

出典:通常月謝は臨海セミナー公式河合塾公式・SAPIX公式の公開料金から当方で集計。夏期講習費用は各塾の公開料金・比較メディアの集計値からの独自再集計レンジ。比率は年間総額のうち夏期講習が占める比率を算出。中学受験生・高校受験生・大学受験生では夏期講習比率が一段と高くなる構造を可視化しています。

夏期講習比率から見える構造

中1〜2の通常学年では夏期講習比率が9〜14%にとどまるのに対し、中3・小6・高3の受験学年では32〜63%まで跳ね上がります。年間総額の3分の1から半分以上を、夏休みの1か月で消化する構造です。月謝感覚で「中3だから月3万円で年間36万円かな」と試算していると、夏期講習が乗った瞬間に総額が60万円に達し、家計の他の項目を圧迫します。年初の段階で「夏期講習は年間費用の30〜60%を占める可能性がある」と織り込んだ家計設計が、想定外の支出を防ぐ唯一の方法です。

月謝の金額で家計を組んでいるご家庭では、夏に発生する季節講習費用が「想定外の支出」として家計を圧迫します。年初の段階で「6月〜8月にかけて20万〜30万円が出ていく」と分かっていれば、他の月の支出を調整して備えることができますが、料金表で月謝だけ確認していると、この大きな臨時支出が見えません。

表面費用を正しく捉えるための3点

夏期講習費用を表面費用として正しく把握するには、次の3点を抑えることが必要です。

夏期講習の表面費用を網羅するための確認項目

  • 1つ目:基本講習料に「教材費」「模試費」「特訓講座費」「合宿費」が含まれているかを契約前に確認する
  • 2つ目:年初の家計設計で、夏期講習・冬期講習・春期講習の3つの季節講習を「月謝とは別枠の年間費用」として組み込む
  • 3つ目:受験学年では夏期講習・冬期講習・志望校別特訓・正月特訓の累積で年間塾代の40〜60%に達することを想定する

表面費用を正しく捉えるだけで、入塾後の「想定外の出費」が大幅に減ります。月謝だけで判断する家計設計は、夏期講習費用が発生する6月〜8月に家計の歪みが顕在化するため、年初からの組み込みが必須です。石川メソッドの三軸の詳細は石川メソッド完全解説を参考にしてください。

書影:石川メソッド ── 払える、より、払い続けられる。

著者の書籍より

石川メソッド ── 払える、より、払い続けられる。

著者:石川 恵美

夏期講習費用は、月謝で考えてきた家計設計の延長で捉えると判断を誤ります。本書では、学年別・形態別の費用相場を「年間総額の何%を占めるか」という比率で整理する手法を提示しています。中3・小6・高3の受験学年では夏期講習が年間費用の30〜60%を占めるケースもあり、月謝感覚での判断が家計を圧迫する典型例です。受験学年の臨時支出をどう家計に組み込むかの判断軸を、家庭年収帯別のモデルケースで解説しています。

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軸2・家計適合で判断する:夏期講習を取るか取らないか

夏期講習を取るか取らないかは、料金表ではなく家計適合の判定で決めるのが石川メソッドの基本姿勢です。世帯年収・通塾期間累積コスト・他の子の教育費・住宅費や老後資金との両立を踏まえて、「払い続けられる範囲か」「学習効果が費用に見合うか」「取らない選択肢で代替できないか」を順に確認します。受験学年でも「夏期講習を取らない選択」は実在し、自学自習・無料教材・少コマ受講で代替するご家庭もあります。費用判断と学習効果判断は分けて考えるのが現実的です。

石川メソッドの3軸のうち、家計適合は本来「軸3」に位置づけられますが、本記事は表面費用×家計適合の2軸記事として実質コスト軸を省略しているため、本記事内では「軸2」と表記しています。夏期講習費用は単発の支出ではなく、家計の長期設計の一部として捉える必要があります。とくに「夏期講習は取るのが当たり前」という前提から離れて、ご家庭の事情に合わせて「取る・取らない」を判断する手順を整理します。

家計適合を年収帯別に判定する(独自集計)

夏期講習費用が家計適合範囲内かを世帯年収帯別に判定します。可処分所得目安は所得から税・社会保険料(全国平均で約22.5%)を控除した概算値で、厚生労働省「2024年国民生活基礎調査」児童のいる世帯の平均可処分所得6,215,000円を基準としています。

世帯年収帯 可処分所得目安 夏期講習15万円
(中3受験対策)
夏期講習25万円
(小6中受合宿込み)
夏期講習40万円
(高3大学受験)
400万円未満 約310万円 4.8%(適正範囲) 8.1%(危険水域) 12.9%(危険水域)
400-600万円 約400万円 3.8%(適正範囲) 6.3%(注意水域) 10.0%(危険水域)
600-800万円 約530万円 2.8%(余裕あり) 4.7%(適正範囲) 7.5%(注意水域)
800-1000万円 約680万円 2.2%(余裕あり) 3.7%(適正範囲) 5.9%(注意水域)
1000-1200万円 約820万円 1.8%(余裕あり) 3.0%(適正範囲) 4.9%(適正範囲)
1200万円以上 約950万円〜 1.6%以下(余裕あり) 2.6%以下(余裕あり) 4.2%以下(適正範囲)

可処分所得目安は厚生労働省「2024年国民生活基礎調査」をもとに当方で年収帯別に算出。家計適合の判定基準は3%未満=余裕あり/3〜5%=適正範囲/5〜8%=注意水域/8%超=危険水域(ファイナンシャル・プランニング実務における季節講習などの単発支出の判定値。通年塾代を含む年間累積では別の判定値で再判定する必要があります)。年収700万円台(児童のいる世帯の所得中央値712万円帯)を境界として、夏期講習費用の家計負担が大きく変動します。

年収帯別判定が示す3つの構造

(1)中3夏期講習15万円は、年収400万円未満で4.8%の適正範囲(境界)、年収600万円以上の世帯では2.8%以下で余裕ありの範囲。単発支出としては年収を問わず大きな負担にはならないが、通年塾代36万円との合算では年収400万円未満で年間13%超の危険水域に入る。(2)小6中学受験合宿込み25万円は、年収400万円未満で8.1%の危険水域、年収400〜600万円で6.2%の注意水域。所得中央値712万円(児童のいる世帯)を境界に、夏期合宿込みの中受講習は所得中央値以下の世帯では家計負担が大きく上昇する。(3)高3大学受験40万円は、年収600〜800万円世帯でも単発支出として7.5%の注意水域、年収400万円未満では12.9%の危険水域に到達する。受験学年の夏期講習は、所得階層を問わず家計に大きなインパクトを与える支出です。

世帯年収700万円のご家庭で夏期講習費用が15万円なら家計適合は約2.8%で余裕ありの範囲ですが、世帯年収400万円のご家庭で同じ15万円なら家計適合は約4.8%で適正範囲の境界域に入ります。さらに通年塾代36万円(月3万円×12か月)を加えた年間合計51万円で再判定すると、年収400万円世帯では家計適合が約13%まで上昇し、危険水域に入ります。「払える金額」ではなく「払い続けられる金額」で判断するのが、石川メソッドの家計適合軸の核心です。

夏期講習を取らない選択肢

家計適合の判定で「夏期講習費用が家計を圧迫する」と判明したら、無理に取らない選択も検討すべきです。受験学年でも「夏期講習を取らない」という判断は実在し、次のような代替策で対応するご家庭があります。

夏期講習を取らない場合の代替策

代替策1:自学自習で過去問・市販教材を中心に進める。学校の補習授業や図書館の自習スペースを活用する。代替策2:必要科目だけを少コマで受講する。集団塾のフル20日コースの代わりに、個別指導で本当に苦手な1〜2科目を週2コマ×4週受講する形に絞れば、20万円が5万〜8万円に圧縮できる。代替策3:無料・低額の学習リソースを活用する。自治体の塾代助成制度、教育委員会の無料補習、オンライン学習サービス(月数千円)を組み合わせる。代替策4:通常月の月謝の中で夏休み中の自習指導をしてもらえる塾に切り替える。月謝に夏期の自習サポートが含まれているタイプの塾を選択する。

「夏期講習を取らない」という判断は、お子さんの学習機会を奪う選択ではなく、家計を持続可能に保つための合理的な戦略です。中途で家計が破綻して受験期に塾を辞めることになるよりも、最初から無理のない範囲で学習リソースを組み立てるほうが、お子さんの受験期全体にとってプラスに働きます。

夏期講習を「取らないで後悔した」を避けるために

夏期講習を取らない判断をする場合は、9月以降の学習進度を確認するチェックポイントを家計の中に組み込みます。9月の定期テスト・模試の結果を見て、必要があれば冬期講習で集中投下する、または通常月の通塾コマを増やす、といった微調整ができれば、夏期講習を見送ったことが学習面で取り返しのつかない選択にはなりません。「夏期講習を取らないかわりに、9月時点で学習進度を必ず確認する」というルールを家計の運用に組み込んでおくと安心です。家計シミュレーションの組み立て方は石川メソッド完全解説を参考にしてください。

夏期講習を選ぶときに契約前に確認すべき5点

夏期講習の契約前に確認すべき5点は、基本講習料以外に追加発生する費用の内訳、合宿・特訓講座の参加が事実上必須か任意か、受講科目の絞り込みが可能か、過去3年の保護者支払い実績の中央値、途中解約・キャンセルポリシーです。料金表に書かれた基本料金だけで判断すると、入塾後に教材費・模試費・特訓費・合宿費が追加発生し、想定より2〜5割高くなることがあります。契約前の質問で、年間総額の見える化を進めます。

夏期講習の契約前に必ず確認しておきたいのは、「料金表に書かれていない費用」が後から発生する可能性です。塾側に質問することで、実際に支払う総額を契約前に把握できます。質問しなければ教えてもらえないこともあるため、能動的な確認が家計を守ります。

確認1:基本講習料以外に追加発生する費用の内訳

夏期講習の基本講習料には、教材費・模試費・特訓講座費・合宿費が含まれていない塾が多くあります。「夏期講習15万円」と提示された場合、内訳が「基本講習料のみ」なのか「教材費・模試費込み」なのかで実支払額は3〜5万円変わります。契約前に「この料金には何が含まれていて、何が別途発生するか」を、書面で確認しておくのが安全です。

確認2:合宿・特訓講座の参加が事実上必須か任意か

夏期合宿・志望校別特訓・正月特訓といった追加講座は、「任意」と説明されながら、実際には塾内の雰囲気で「参加するのが当たり前」になっているケースがあります。契約前に「過去3年間の参加率はどのくらいか」「参加しなかった場合の学習進度への影響はどう想定されているか」を確認することで、家計判断の幅が広がります。

確認3:受講科目の絞り込みが可能か

集団指導塾の夏期講習は5教科パッケージが基本ですが、塾によっては「特定科目だけを抜き出して受講する」コースを用意していることがあります。個別指導と家庭教師では科目の絞り込みが基本姿勢なので、苦手科目だけに集中投下する選択肢も検討してください。5教科で15万円か、苦手2科目で5万円かは、お子さんの学習状況によって判断が変わります。

確認4:過去3年の保護者支払い実績の中央値

料金表の数字より参考になるのが、「実際に支払った保護者の総額の中央値」です。「過去3年間で実際にこの夏期講習に通った中3保護者の年間総支払い額の中央値はいくらか」を質問することで、教材費・追加講座費・合宿費まで含めた実支払額の目安を契約前に把握できます。塾側が回答を渋る場合は、隠れコストが多い塾と判断する材料になります。

確認5:途中解約・キャンセルポリシー

夏期講習の途中で「合わない」と感じたとき、または家計事情が変化したとき、途中解約が可能かどうか・残金返金がどう扱われるかを契約前に確認します。「全額前払いで返金なし」というポリシーの塾も実在するため、契約書を読まずにサインするとリスクが高くなります。途中変更の柔軟性も、家計適合判断の一部です。

よくある質問

よくある質問では、中学生・小学生・高校生それぞれの夏期講習費用相場、夏期講習を受けないという選択肢、費用を抑える具体的な方法、中3・高3など受験学年の相場について、家計適合の観点から実務的に回答します。

Q中学生の夏期講習の平均費用はいくらですか?

中学生の夏期講習の平均費用は、4万〜10万円が中心帯です。学年と受験対策の有無で大きく変わり、中1〜中2の通常コースで3万〜6万円、中3の高校受験対策コースで15万〜25万円が標準的な料金帯になります。集団指導と個別指導でも差があり、集団は安め、個別は2〜3割高め、家庭教師はさらに上振れする傾向です。5教科パッケージか3教科集中型か、合宿や特訓講座を含むかでも金額が変わるため、料金表の確認とともに「過去3年の保護者支払い実績の中央値」を塾に質問するのが、年間総額を把握するうえで有効です。

Q小学生の夏期講習はいくらかかりますか?

小学生の夏期講習費用は、非受験生で2万〜6万円、中学受験対策の小5・小6で10万〜25万円が中心帯です。非受験の場合は5〜10日の短期コースで2万〜4万円、夏休み中の習慣維持を目的としたコースが多くなります。中学受験対策では20日〜25日の長期講習と夏期合宿が組まれ、小6で20万〜30万円、難関中対策では30万円を超えることもあります。SAPIX・四谷大塚・日能研・早稲田アカデミーといった中学受験専門塾を選ぶ場合は、夏期講習だけで合宿込み25万〜35万円を想定して家計設計を組むのが現実的です。

Q小学生の夏期講習の平均費用はいくらですか?

小学生の夏期講習の平均費用は、非受験生で2万〜6万円、中学受験対策で10万〜25万円が目安です。学年が低いほど短期で安価、高学年で受験対策を含むほど長期で高額になります。小学校低学年(小1〜小3)では5日〜10日のコースで2万〜4万円、小学校高学年(小4〜小6)の非受験生で10日〜15日のコースで3万〜6万円、中学受験対策の小5・小6では合宿込み20万〜30万円が標準的です。「習慣維持型」と「受験対策型」で性質が違うため、お子さんの目的に合わせてコースを選ぶことで費用を適正化できます。

Q夏期講習は受けないとダメですか?

夏期講習は受けるのが当たり前というわけではなく、ご家庭の事情によっては「取らない選択」も実在する判断です。家計適合の観点で夏期講習費用が家計を圧迫する場合は、自学自習・少コマ受講・無料補習などの代替策で対応するご家庭もあります。受験学年でも、必要科目を1〜2科目に絞った個別指導で代替する、9月以降の補強を厚くする、といった戦略で「夏期講習を取らない」判断は可能です。重要なのは、取らない場合の代替学習リソースを9月時点で確認するチェックポイントを設けることです。

Q夏期講習の費用を抑える方法はありますか?

夏期講習費用を抑える方法は3つあります。1つ目は受講科目を本当に必要な1〜2科目に絞ること。5教科パッケージで15万円のところ、個別指導の苦手2科目で5万〜8万円に圧縮できます。2つ目は特待生制度・兄弟割引・自治体の塾代助成制度を活用すること。神奈川県・東京都・大阪市などの一部自治体では、所得制限内の家庭に塾代助成があります。3つ目は合宿・特訓講座を任意参加に絞ること。「事実上必須」と案内される追加講座を、家計判断で見送ることで3万〜10万円を抑えられます。これらを組み合わせると、想定より3〜5割低い予算で夏期講習を組み立てることが可能です。

Q中3の夏期講習の相場はいくらですか?

中3の夏期講習の相場は、集団指導塾で15万〜25万円、個別指導塾で10万〜18万円、家庭教師で15万〜25万円が中心帯です。神奈川県・東京都の公立高校受験対策では、5教科25〜30日の長期コースが標準で、臨海セミナー・湘南ゼミナール・ステップなどの集団指導塾では15万〜22万円。難関私立国立対策では早稲田アカデミーなどの特訓コースが20万〜30万円。さらに夏期合宿(2〜3泊)を追加する塾では3万〜8万円が上乗せされます。中3夏期講習は年間塾代の30〜40%を占める大きな臨時支出のため、年初の家計設計に組み込んでおくことが大切です。

Q高3の夏期講習の費用はどれくらいですか?

高3の大学受験対策の夏期講習費用は、20万〜40万円が中心帯です。河合塾・駿台予備学校・代々木ゼミナール・東進ハイスクール・四谷学院などの大学受験塾では、1講座1万5,000円〜3万円の単科講座を5〜10講座取るのが標準で、合計20万〜30万円。映像授業型の東進ハイスクールでは夏期講習だけで30万〜50万円、医学部受験塾では40万〜80万円に到達するコースもあります。塾側の提案を全て受け入れると上振れしやすいため、志望校・必要科目・現在の成績位置から「本当に必要な講座だけ」に絞り込む作業を、入塾時の三者面談で求めるのが家計を守るうえで実効的です。

まとめ:石川メソッドで夏期講習を判断する

夏期講習の費用判断は、料金表の数字で決めるのではなく、表面費用と家計適合の2軸で「うちの家庭の場合はどうか」を判定するのが石川メソッドの基本姿勢です。年間総額の中での位置づけを把握し、世帯年収との比率を確認し、取らない選択肢で代替できないかを検討する。この手順を通せば、「夏期講習は受けるのが当たり前」という前提に振り回されることなく、ご家庭ごとの最適解にたどり着けます。受験学年でも、家計を圧迫する選択は長期的に損になることが少なくありません。

夏期講習費用を判断するときの要点を、3つのステップに整理します。

STEP 1

表面費用で年間総額の中の位置を確認する

夏期講習費用を「年に1度の臨時支出」として、年間塾代の中での比率を確認します。中3で30〜40%、小6の中学受験家庭で50〜60%、高3の大学受験家庭で45〜63%を占めるため、月謝感覚での家計設計では破綻しやすい構造です。年初に夏・冬・春の3つの季節講習を組み込んだ家計設計を行うことが、想定外の出費を防ぎます。

STEP 2

家計適合で「払い続けられるか」を判定する

世帯年収との比率、通塾期間累積コスト、他の子の教育費との両立、住宅費・老後資金等のライフイベント費用との両立まで含めて判断します。単発支出の判定基準は3%未満=余裕あり/3〜5%=適正範囲/5〜8%=注意水域/8%超=危険水域。範囲を超える場合は、必要科目への絞り込み・代替学習リソースの活用・取らない選択肢まで検討します。

STEP 3

取らない選択肢を含めて意思決定する

「夏期講習は受けるのが当たり前」という前提から離れて、自学自習・少コマ受講・無料補習などの代替策を含めて選択肢を並べます。取らない判断をする場合は、9月時点で学習進度を確認するチェックポイントを家計の運用に組み込んでおきます。受験学年でも、家計を圧迫する選択を続けるよりも、最初から無理のない範囲で組み立てた方が、長期的にご家庭とお子さんの双方にとってプラスに働きます。

この3ステップを通すと、「料金表に書かれた数字を見て高い・安いを判断する」のではなく、「うちの家庭の場合は、本当に必要な範囲はここまで」という家庭ごとの最適解にたどり着けます。夏期講習に正解はなく、ご家庭ごとに正解が違うのです。

夏期講習費用を家計シミュレーションと合わせて検討したい方は、認定アドバイザー石川 恵美のプロフィールページから相談窓口にアクセスできます。家計の事例や具体的な判定の進め方は、石川 恵美のnoteでも公開しています。夏期講習だけでなく通塾の開始時期から考えたい場合は、姉妹サイトの高校受験の塾はいつから通うべきかもあわせてご参照ください。

書影:石川メソッド ── 払える、より、払い続けられる。

著者の書籍より

石川メソッド ── 払える、より、払い続けられる。

著者:石川 恵美

夏期講習・冬期講習・春期講習という3つの季節講習を、家計の年間設計にどう組み込むか。本書では、月謝とは別枠で発生する季節講習費用を、家庭年収帯別・受験学年別のモデルケースで整理しています。「夏期講習を取らない」という選択肢を含めた家計シミュレーションのテンプレートも提供し、ご家庭の状況に合わせて自由に試算できる構造にしています。塾選びで家計を守るための判断軸として、入塾前にぜひ手に取ってください。

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石川 恵美

この記事を書いた人

石川 恵美

日本進学教育研究機構認定 教育費アドバイザー

教育費を専門領域とするファイナンシャル・プランナー。大手保険会社で10年間勤務後に独立。教育費相談を年間200件以上受ける中で、学習塾の費用構造に特化した分析を開始。著書『石川メソッド ── 払える、より、払い続けられる。』(Kindle、2026年5月刊)。