答え:個別指導塾の料金相場は、月謝で1.5万〜5万円が中心で、学年・講師タイプ・講師1人あたりの生徒数の3要素で決まります。比較メディアの集計では、中学生で月平均2.7万円・高校生で月平均3.4万円が中央値です。明光義塾の774人独自調査では中3の年間平均が360,000円。ただし、文部科学省「令和5年度子供の学習費調査」(2026年1月16日訂正版)の公立中3 補助学習費が390,000円であることと突き合わせると、個別指導の年間総額は月謝の14〜18か月分に膨らむ構造があり、月謝だけで判断すると実際の家計負担を1〜2割低く見積もる結果になります。教育費アドバイザーの石川 恵美が、表面費用×実質コスト×家計適合の3軸で個別指導塾の料金相場を判定します。
個別指導塾の料金は、料金表に並ぶ「1コマあたりの授業料」だけでは判断できない形態です。月謝の見かけは集団塾と大差なくても、入会金・教材費・季節講習費・施設維持費を加えた年間総額は月謝の14〜18か月分に膨らみます。さらに、講師1人が見る生徒数(1対1〜1対3)と講師タイプ(学生講師・社員講師・プロ講師)の組み合わせで、同じ「週1回・90分」でも料金は1.5〜3倍に開きます。「個別指導塾の料金は月いくら」という単一の答えだけでは、小学生から浪人までの2〜3倍の料金幅をとらえきれません。
本記事では、まず個別指導塾の月額相場と料金体系の仕組みを整理し、小学生・中学生・高校生それぞれの料金相場を学年別に分解します。臨海セミナー個別指導(臨海セレクト)の公開料金を独立した章で確認したうえで、明光義塾・東京個別指導学院・TOMAS・トライ・武田塾など主要個別指導塾の料金体系を並列比較。後半では、文部科学省「令和5年度子供の学習費調査」と明光義塾の774人独自調査を突き合わせた石川メソッド3軸独自再集計表で、表面費用と実質コストのギャップから家計適合まで判定します。
目次
個別指導塾の料金相場は月いくらか
個別指導塾の料金相場は、学年が上がるほど高くなり、月額で小学生1.0〜3.0万円、中学生1.5〜3.5万円、高校生2.0〜5.0万円が中心レンジです。比較メディアの集計では、中学生で月平均2.7万円・高校生で月平均3.4万円という中央値が示されています。同じ学年でも「1対1かグループ型か」「学生講師かプロ講師か」で1コマ単価が変わり、料金は1.5〜2倍に開きます。年間総額は授業料だけでなく入会金・教材費・季節講習費を含めて見る必要があります。
個別指導塾の料金は、3つの要素の掛け算で決まります。1つ目は学年(小・中・高で1コマ単価が上がる)、2つ目は講師タイプ(大学生などの学生講師か、社会人のプロ講師か)、3つ目は講師1人あたりの生徒数(1対1か、1対2・1対3のグループ型か)です。この3要素の組み合わせで、同じ「週1回・90分」でも料金は大きく変わります。
学年で1コマ単価が上がる
小学生→中学生→高校生の順に単価が上昇。高校生はカリキュラムの専門性が高く、最も高くなります。
講師タイプで1.3〜1.5倍
学生講師は比較的安く、社会人のプロ講師は高め。同じ1対1でも単価が1.3〜1.5倍ほど変わります。
生徒数で1コマ単価が下がる
1対1が最も高く、1対2・1対3のグループ型は生徒1人あたりの単価が下がります。
これらを踏まえた、学年別の月額料金のおおよその相場は以下の通りです。週1〜2回・1教科を基準にしたレンジで、料金は授業料(月謝)部分のみを示しています。
| 学年 | グループ型(1対2〜1対3) | 1対1(学生〜プロ) | 月額平均(比較メディア集計) |
|---|---|---|---|
| 小学生 | 月1.0〜2.0万円 | 月1.8〜3.0万円 | 月約1.7万円 |
| 中学生 | 月1.5〜2.5万円 | 月2.5〜3.5万円 | 月約2.7万円 |
| 高校生 | 月2.0〜3.5万円 | 月3.0〜5.0万円 | 月約3.4万円 |
レンジは大手個別指導塾(東京個別指導学院・明光義塾・個別教室のトライ・TOMAS・スクールIE・臨海セミナー個別指導等)の公開料金および比較メディア掲載の月額目安を組み合わせた概算です。月額平均は塾選(BestJuku)・塾シル等の比較メディア集計による中央値水準(信頼性ランクB)。明光義塾は774人独自調査で中3月額平均25,000円・年間平均360,000円を公表(信頼性ランクB)。授業料部分のみで、入会金・教材費・季節講習費・施設維持費は含みません。実額はコマ数・教科数・地域・キャンペーンによって変動します。
表の通り、個別指導塾の料金は「学年×講師タイプ×生徒数」で2〜3倍の幅に分かれます。ここで注意したいのは、この月額はあくまで通常授業の月謝であり、家計が実際に支払う年間総額とは別物だという点です。年間総額の見方は本記事の後半、表面費用の章で詳しく分解します。
料金は3要素の掛け算で決まる
個別指導塾の料金は「学年×講師タイプ×講師1人あたりの生徒数」の3要素で2〜3倍の幅に分かれる。同じ「週1回」でも料金は1.5〜3倍に開く構造。
月謝中央値は中学生2.7万円・高校生3.4万円
比較メディアの利用者集計によると、月額の中央値は中学生で2.7万円・高校生で3.4万円。1万円ずつ学年で段階的に上昇する。
個別指導塾の料金は何で決まるか(1対1・1対2・1対3で変わる単価)
個別指導塾の料金は「1コマ単価×コマ数」が基本で、1コマ単価は講師1人が同時に見る生徒数で変わります。1対1が最も高く、1対2・1対3のグループ型は生徒1人あたりの単価が下がります。料金表の月謝はコマ数が固定された前提の金額であり、コマを追加すると料金は比例して増えます。集団塾より高くなる構造的な理由は、講師の人件費を少人数で分担するためです。
個別指導塾の料金体系は、集団塾の「月額定額・人数無関係」とは根本的に異なります。集団塾は1つの教室に多人数を集めて1人の講師が教えるため、講師の人件費を生徒全員で分担できます。一方、個別指導は講師1人が見る生徒数が1〜3人と少ないため、講師の人件費を少人数で負担することになり、生徒1人あたりの単価が高くなります。これが個別指導の料金が集団塾より高くなる構造的な理由です。
業界の利用実態を見ると、塾選(BestJuku)の独自集計では、集団指導塾の利用者の64.2%が週3回通っているのに対し、個別指導塾の利用者の91%は週1回にとどまっています。この「個別=週1回が9割」という分布は、個別指導の柔軟性の表れというより、料金単価が高い(1対1は集団の1.4倍前後)ために週2回以上に増やせない家計予算の限界を反映していると読めます。
1対1:単価は最も高い
講師を生徒が独占するため、1コマ単価が最も高くなります。理解の遅れや特定科目の集中対策に向きますが、年間総額も大きくなります。
1対2:標準的なバランス型
講師が2人の生徒を交互に見る形式。演習時間を挟むため、1対1より単価が下がり、多くの個別指導塾の標準コースです。
1対3:単価を抑えた形式
講師が3人を見る形式で、1人あたりの単価は最も低くなります。自学の比重が増えるため、自己管理ができる生徒に向きます。
料金表に書かれた月謝は、特定のコマ数(例:週1回・月4コマ)を前提にした金額です。実際には「英語と数学の2教科」「テスト前にコマを追加」といった形でコマ数が増え、その分だけ月謝も比例して増えます。入塾時の月謝の印象でコマ数を決めると、教科追加やコマ増のたびに負担が膨らむため、最初から「最大でどのコマ数まで増えうるか」を想定しておくことが大切です。個別指導の料金がなぜ高いのかを単価の中身から掘り下げた内容は個別指導塾はなぜ高いのかで、集団塾との料金・効果の比較は個別指導と集団指導の比較で詳しく解説しています。
小学生の個別指導塾の料金相場
小学生の個別指導塾の料金相場は、月額1.0〜3.0万円が中心です。グループ型(1対2〜1対3)なら月1.0〜2.0万円、1対1なら月1.8〜3.0万円が目安で、比較メディアの集計では月額平均1.7万円前後の中央値が示されています。中学受験を見据えるかどうかで料金が大きく変わり、受験対策に踏み込むと教科数とコマ数が増え、月3万円を超えるケースも出てきます。
小学生の個別指導は、学習習慣づけや苦手補強が目的であれば週1回・1教科から始めるご家庭が多く、月謝は1.0〜2.0万円のグループ型からスタートする傾向があります。中学受験を本格化させる小4以降は教科数(算国理社)とコマ数が増え、月謝は2.5〜3.0万円へと上振れします。1対1のプロ講師を選ぶと、同じ通塾日数でも月謝は1.5〜2倍となり、年間総額は60万円を超えることもあります。
文部科学省「令和5年度子供の学習費調査」(2026年1月16日訂正版)によれば、公立小学校の補助学習費(学習塾費+家庭教師費+通信教育費等の合算)は年間112,000円、私立小学校では年間366,000円と、3.3倍の差があります。私立小学校の数値は中学受験を見据える家庭が多数を占めるため、中学受験対応の個別指導塾を選ぶと、この水準に近づきます。
出典:文部科学省「令和5年度子供の学習費調査結果のポイント」(2026年1月16日訂正版)。公立小学校の補助学習費=年間112,000円、私立小学校=年間366,000円。比較メディアの月額平均は塾選(BestJuku)等の利用者集計に基づく(信頼性ランクB)。
小学生の塾代全体の相場と、補習塾・進学塾・中学受験塾の料金構造の違いは小学生の塾代月平均ガイドで詳しく整理しています。中学受験対応の塾代に絞った詳細は中学受験の塾代ガイドもあわせてご参照ください。
中学生の個別指導塾の料金相場
中学生の個別指導塾の料金相場は、月額1.5〜3.5万円が中心です。グループ型で月1.5〜2.5万円、1対1で月2.5〜3.5万円が目安で、比較メディアの集計では月額平均2.5〜2.7万円前後に収れんします。明光義塾の774人独自調査では中3月額平均25,000円・年間平均360,000円。中3になると高校受験対策で教科数とコマ数が増え、月額が上振れしやすくなります。
中学生の個別指導は、高校受験対策として英語・数学の2教科を軸に、学年が上がると国語・理科・社会を追加するケースが増えます。中1〜中2は週1回・1〜2教科で月謝1.5〜2.5万円、中3になると教科数とコマ数の増加で月謝2.5〜3.5万円へと段階的に上昇するのが一般的です。比較メディアの集計では、個別指導の中学生の月額平均は2.5〜2.7万円前後に収れんする傾向が見られます。
明光義塾の774人を対象とした独自調査(2024年公表)では、中3の月額が「20,001〜30,000円」のレンジに31.1%が分布し最多。年間料金は「30万円台」が22.0%で最多、平均は年間360,000円という数値が示されています。この360,000円という年間平均は、月謝25,000円を約14か月分支払う計算に相当し、入会金・教材費・季節講習費が月謝2か月分上乗せされる構造を示唆します。
文部科学省「令和5年度子供の学習費調査」(2026年1月16日訂正版)によれば、公立中3の補助学習費(支出者平均)は年間390,000円。明光義塾の中3年間平均360,000円と比較すると、文科省の全国平均が30,000円ほど上回ります。これは公立中3が高校受験を控えて全国的に塾代支出が押し上げられるためで、個別指導塾の年間平均が必ずしも全国平均を上回るわけではない構造を示しています。
出典:明光義塾「個別指導塾の料金に関する調査」(774人対象・公表値)、文部科学省「令和5年度子供の学習費調査結果のポイント」(2026年1月16日訂正版)。明光義塾の調査値は信頼性ランクB、文科省データは信頼性ランクS。
高校受験までの塾代の連続性と、中学受験との比較は中学生の塾代月平均ガイドもあわせてご参照ください。神奈川県内に絞った中学生向け塾の比較は、姉妹サイトの神奈川県の高校受験塾の徹底比較でも整理しています。
高校生の個別指導塾の料金相場
高校生の個別指導塾の料金相場は、月額2.0〜5.0万円が中心です。グループ型で月2.0〜3.5万円、プロ講師の1対1や大学受験対応では月3.0〜5.0万円に達します。比較メディアの集計では月額平均3.4万円前後と、中学生を1万円ほど上回ります。大学受験対応のTOMASのような完全1対1のプレミアム帯では月8〜12万円・年間100〜150万円という水準もあり、塾選択で年間総額が2〜3倍に開きます。
高校生の個別指導は、科目の専門性が高くプロ講師の比率が上がるため、3学年の中で最も単価が高くなります。比較メディアの集計でも、個別指導の高校生の月額平均は3.4万円前後と、中学生を1万円ほど上回る水準です。大学受験を見据えた高3では、英語・数学に加えて化学・物理・社会科目を追加するケースが多く、教科数の増加でさらに月謝が上振れします。
大学受験対応では塾の選択で料金水準が大きく分かれます。明光義塾・東京個別指導学院のような標準的な個別指導塾では月3〜5万円、TOMASのような完全1対1専門塾では月8〜12万円(年間100〜150万円)、武田塾のような自学指導重視型では5科目で年間1,667,160円(月換算138,930円)と、塾選択で年間総額が2〜3倍に開きます。河合塾大学受験科(浪人本科)が年間1,068,000円であることと比較すると、個別指導の1対1集中型は浪人本科を上回る水準に達するケースもあります。
出典:武田塾公開料金(高校生5科目年間1,667,160円)、河合塾大学受験科 年間1,068,000円(信頼性ランクB)、比較メディア掲載の月額目安(2026年時点・信頼性ランクB)。記載の金額は学年・コース・科目数・地域・時期によって変動します。教材費・季節講習費・施設維持費は別途必要となる場合があります。
大学受験を見据えた塾代の全体像は高校生の塾代月平均ガイドと大学受験の塾代ガイドで、塾選びの判断軸を体系化した姉妹サイトの藤原メソッド完全解説もあわせてご参照ください。
臨海セミナー個別指導(臨海セレクト)の料金体系
臨海セミナー個別指導(臨海セレクト)は、首都圏・神奈川を中心に展開する臨海セミナーの個別指導部門です。入塾金は16,500円(税込)、中学生は月額10,780円(税込)から、高校生は月額13,980円(税込)からと、料金の起点が公開されている点が特徴です。比較メディアの利用者集計による月額の中央値は、小学生で約1.7万円、中学生で約2.7万円、高校生で約3.4万円。料金の見通しを立てやすく、家計設計に向く塾です。
臨海セミナー個別指導の料金構造
臨海セミナー個別指導(臨海セレクト)の料金体系は、料金を公開している塾と「要問い合わせ」の塾が混在する個別指導業界において、起点となる金額が公開されている数少ない選択肢です。公開されている料金目安では、入塾金は16,500円(税込)、中学生は月額10,780円(税込)から、高校生は月額13,980円(税込)からとされ、学年やコース・科目数に応じて段階的に設定されています。
比較メディアの集計による月額の利用者平均は、小学生で約1.7万円、中学生で約2.7万円、高校生で約3.4万円という水準が示されています。この月額平均は、料金の起点(中学生10,780円・高校生13,980円)に対して、コマ数の追加・教科数の追加・季節講習の上乗せによって2〜3倍に膨らんだ結果と読めます。料金の起点が公開されている塾は、入塾後の総額を試算しやすく、家計設計の観点では見通しを立てやすい要素になります。
出典:臨海セミナー個別指導(臨海セレクト)に関する公開料金情報(2026年時点)および比較メディア掲載の月額目安。記載の金額は学年・コース・科目数・地域・時期によって変動します。教材費・季節講習費・施設維持費は別途必要となる場合があるため、正確な金額は各教室の公開情報・見積りで確認してください。
臨海セミナー個別指導が向くご家庭
臨海セミナー個別指導は、料金の起点が公開されており見通しを立てやすいため、以下のようなご家庭の選択肢として検討する価値があります。週1回・1教科から始めて、子どもの様子を見ながらコマ数を段階的に増やしていく運用がしやすい設計です。
- 入塾前に年間総額をシミュレーションしたいご家庭(料金の起点が公開されている)
- 中学生10,780円・高校生13,980円という低めの起点から始めたいご家庭
- 段階的にコマ数を増やせる柔軟な運用を希望するご家庭
- 集団授業の臨海セミナーと併用または切り替えを視野に入れているご家庭
- 首都圏・神奈川を中心とした教室展開エリアにお住まいのご家庭
主要個別指導塾の料金比較(明光義塾・東京個別・トライ・TOMAS他)
主要個別指導塾は、料金を一部公開している塾と完全非公開の塾が混在します。明光義塾は774人独自調査で中3年間平均360,000円を公表、東京個別指導学院・個別教室のトライ・TOMAS・スクールIE・ITTO個別指導学院・森塾・武田塾はそれぞれ料金体系に特徴があります。塾選択で同じ「中3週1〜2回」でも年間総額が2〜3倍に開くため、横並び比較が困難な点が個別指導業界の特徴です。
明光義塾
明光義塾は全国展開する個別指導塾で、1対複数のグループ型を基本とします。入会金は11,000円、中学生週1回の月額は約15,400円が起点です。明光義塾は同社が公表する774人を対象とした独自調査で中3の月額平均25,000円・年間平均360,000円という数値を提示しており、個別指導業界の中でも料金の透明度が比較的高い塾です。中3の月額レンジは「20,001〜30,000円」が31.1%で最多、年間料金は「30万円台」が22.0%で最多分布となっています。グループ型のため、大手の中では比較的抑えめの料金水準に位置づけられます。
東京個別指導学院・関西個別指導学院
東京個別指導学院・関西個別指導学院は、1対1または1対2を選べる個別指導塾で、料金は学年・コマ数・講師指名の有無などに応じて個別見積りとなる方式が中心です。中学生で月2〜3万円台、高校生で月3〜4万円台が目安として案内されることが多く、コマ単位で組み立てる料金設計です。講師指名制を採用しており、特定の講師を継続して指名する場合は追加料金が発生する場合があります。
個別教室のトライ
個別教室のトライは、全国展開するマンツーマン(1対1)中心の個別指導塾で、料金は学年・コマ数に応じた個別見積り方式が基本です。1コマ60分あたりの単価は学生講師で5,000〜8,000円、プロ講師で10,000〜15,000円が目安として示されており、中3週1で月3〜5万円・年間40〜60万円の水準になります。コースや講師タイプの選択肢が幅広いため、提示された金額を年間総額に換算して比較することが重要です。
TOMAS
TOMASは進学指導に特化した1対1専門の個別指導塾で、難関校受験対応の比率が高い分、料金は高めの水準です。中学生で月3〜4万円台、高校生で月4〜6万円台が目安として案内されることが多く、大学受験対応の完全1対1では月8〜12万円・年間100〜150万円というプレミアム帯の水準も提示されます。料金は完全1対1専門ゆえに単価が上振れしやすい設計です。
スクールIE
スクールIEは、性格診断(PCS)・学力診断(ETS)をベースに料金が変動する個別指導塾で、月12,500円〜が起点として案内されています。中3週1で月3〜4万円・年間40〜50万円が目安です。性格と学力の組み合わせで講師と教材を選定する仕組みが特徴で、コマ数や教材オプションで料金が段階的に上がります。
ITTO個別指導学院
ITTO個別指導学院は、フランチャイズ展開で地域密着型の個別指導塾です。中3週1で月2.5〜3.5万円・年間30〜45万円が目安として案内されることが多く、大手の中では比較的抑えめの料金水準です。フランチャイズ展開ゆえに教室ごとの料金差が存在するため、最寄り教室の料金を直接確認する必要があります。
森塾
森塾は、「成績保証制度」(入塾後一定期間で成績が上がらなければ授業料返金)が特徴の個別指導塾です。中3週1で月2.5〜3.5万円・年間30〜45万円が目安として案内されており、料金水準はITTOと近いレンジです。成績保証という独自の還元制度を持つため、実質コストでみると料金以上の還元が発生する設計です。
武田塾
武田塾は、「授業をしない」自学指導型の塾で、参考書ベースのカリキュラム管理と週1回の確認テストが中心です。料金体系は、入塾金44,000円、高校生1科目で月46,860円、高校生5科目で年間1,667,160円(月換算138,930円)、高校生年間最低水準で約606,320円という構造です。月謝水準で見ると個別指導の中でも高めで、河合塾大学受験科の年間1,068,000円と比較すると、5科目フル受講では浪人本科をも上回る水準に達します。
各社の料金は公開情報・比較メディア掲載の目安(2026年時点)に基づく概観で、実額はコース・コマ数・地域・キャンペーンにより変動します(信頼性ランクB)。明光義塾の774人独自調査値・武田塾の公開料金は公表値(信頼性ランクB〜A)。正確な金額は各社の最新の公開情報・見積りで確認してください。
個別指導塾の選び方の判断軸
料金水準だけで個別指導塾を選ぶと、入塾後の総額や指導形式とのミスマッチで後悔しやすくなります。料金と中身を合わせて見る判断軸を、チェックリストとして整理します。
- 月謝ではなく「年間総額」で比較する(入会金・教材費・季節講習費を含む)
- 1対1か1対2・1対3かを、子どもの自己管理力と予算で選ぶ
- 学生講師かプロ講師かで単価が変わることを把握する
- 季節講習が「任意」か「事実上必須」かを入塾前に確認する
- 料金の起点(入塾金・最低月額)が公開されているかを確認する
- 成績保証制度・特待制度などの還元の有無を確認する
- 講師指名制の追加料金の有無を確認する
表面費用:個別指導塾の年間総額を分解する
個別指導塾の表面費用は、月謝(授業料)だけでなく、入会金・教材費・季節講習費・模試費・施設維持費を合算した年間総額で見ます。とくに季節講習費は通常月の月謝の1〜2か月分が上乗せされることが多く、年間総額は月謝の14〜18か月分に膨らむのが一般的です。明光義塾の中3年間平均360,000円÷月謝25,000円=14.4か月分という実数が、この構造を裏付けます。
石川メソッドの第1軸は「表面費用」です。これは、塾に支払うことになるすべての費用を、月謝だけでなく年間総額として漏れなく把握することを指します。個別指導塾の費用は、通常授業の月謝以外に複数の項目が積み上がるため、月謝だけを見ていると年間総額を1〜2割低く見積もってしまいます。
| 費用項目 | 内容 | 年間の目安 |
|---|---|---|
| 入会金 | 入塾時に1回のみ | 1.1〜2.2万円(初年度のみ) |
| 授業料(月謝) | 通常授業のコマ料金 | 月謝×12か月 |
| 教材費 | テキスト・問題集 | 年1〜3万円 |
| 季節講習費 | 春・夏・冬の講習 | 月謝の1〜2か月分相当 |
| 模試・テスト費 | 定期的な学力測定 | 年0.5〜2万円 |
| 施設維持費 | 毎月または年数回 | 年1〜2万円 |
費用項目と目安は大手個別指導塾の公開料金・比較メディア掲載情報をもとにした概算です(信頼性ランクB)。塾・コース・地域によって項目名や金額は異なり、施設維持費や教材費を授業料に含む塾もあります。
個別指導塾の年間総額が月謝の14〜18か月分に膨らむ構造を、明光義塾の実数で裏付けます。明光義塾の774人独自調査では、中3の月額平均が25,000円、年間平均が360,000円。これは月謝の14.4か月分(360,000÷25,000)に相当し、入会金・教材費・季節講習費が月謝2.4か月分上乗せされる計算です。同じ手法で年間平均が月謝の何か月分に相当するかを試算すると、塾選択での年間総額の振れ幅が見えてきます。
とくに注意したいのが季節講習費です。個別指導塾の季節講習は「希望者のみ」と案内されながら、実際にはほぼ全員が一定コマ数を受講する運用になっていることがあります。夏期講習でまとまったコマ数を追加すると、その月だけ通常月謝の2〜3倍の支払いになることも珍しくありません。年間総額を試算するときは、季節講習を「事実上必須の固定費」として組み込んでおくと、後から予算が崩れるのを防げます。季節講習費そのものの相場は、別途夏期講習の費用ガイドで詳しく扱っています。
実質コスト:個別指導の還元と隠れコスト
個別指導塾の実質コストは、表面費用から確実な還元(兄弟割引・友人紹介・早期申込割引・成績保証等)を差し引き、さらに「実際に通うコマ数」を反映した、家庭が本当に負担する金額です。文部科学省「令和5年度子供の学習費調査」(2026年1月16日訂正版)の公立中3 補助学習費=年間390,000円と、明光義塾中3年間平均360,000円のギャップは+30,000円。これは個別指導塾の年間平均が文科省全国平均を下回るという、業界全体の構造的事実を示します。
石川メソッドの第2軸は「実質コスト」です。これは、表面費用(年間総額)から、各塾の割引・還元制度を差し引き、さらに「本当に必要なコマ数」に絞った後の、家庭が実際に負担する金額を指します。個別指導塾はコマ数を柔軟に増減できる分、表面費用と実質コストの差が集団塾より大きく出やすい形態です。
確実な還元を網羅する
兄弟割引・友人紹介割引・早期申込割引・継続割引・森塾の成績保証制度など、適用条件が明確で確実に得られる還元を年間総額から差し引く。
不確実な還元は予備費として扱う
特待生制度・選抜テスト経由の月謝免除など、適用が選抜結果に依存する不確実な還元は、実質コストから差し引かず予備費として家計に温存する。
本当に必要なコマ数まで絞る
苦手科目だけ個別、得意科目は自学や映像に切り替えるなど、個別指導が効く科目にコマを集中させて無駄を削る。
実質コストで他形態と比較する
確実な還元適用後・必要コマ数ベースの実質コストを、集団塾や映像授業と同じ条件で並べて比較する。
個別指導の実質コストを下げる鍵は、「個別指導が効く科目に絞る」ことです。すべての科目を1対1でカバーしようとすると、表面費用も実質コストも一気に膨らみます。苦手科目や理解の遅れている単元に個別指導を集中させ、得意科目は集団塾・映像授業・自学に振り分けると、同じ成果でも年間総額を抑えられます。
文部科学省「令和5年度子供の学習費調査」(2026年1月16日訂正版)の公立中3 補助学習費(支出者平均)=年間390,000円という数値は、通塾家庭全体の全国平均です。これは明光義塾の中3年間平均360,000円を30,000円ほど上回ります。なぜ全国平均の方が高いのか。それは公立中3が高校受験を控えて全国的に塾代支出が押し上げられる時期であり、個別指導塾の標準コースを淡々と継続する家庭よりも、夏期・冬期講習で大量のコマを追加したり集団塾の特訓コースを併用したりする家庭が、全国平均を押し上げているためです。個別指導塾の標準受講を継続する家庭は、全国平均より低い実質コストで収まる可能性が高い構造といえます。
著者の書籍より
石川メソッド ── 払える、より、払い続けられる。
個別指導塾の還元は、確実なものと不確実なものを区別することが重要です。兄弟割引・友人紹介・早期申込・森塾の成績保証制度は適用条件が明確な確実な還元で実質コストから差し引けますが、特待生制度のように選抜テスト結果に依存する不確実な還元は、家計設計の段階では予備費として温存しておくのが誠実な評価手法です。本書では、こうした還元の区別と、実質コストへの正確な落とし込み手順を、家計の視点から整理しています。
家計適合:石川メソッド3軸独自再集計表(全学年セグメント)
石川メソッドの第3軸は「家計適合」です。実質コストが児童のいる世帯の平均可処分所得6,215,000円(厚生労働省2024年版国民生活基礎調査・2023年所得実績)に占める比率で判定します。個別指導塾の家計適合は、ほとんどの学年セグメントで適正範囲(5〜10%)以下に収まりますが、浪人で1対1集中型を選ぶと家計適合は11.3%の注意水域に踏み込みます。塾選択での年間総額の振れ幅が、家計に直接の影響として表れる構造です。
以下の3軸独自再集計表は、文部科学省「令和5年度子供の学習費調査」(2026年1月16日訂正版)の補助学習費と、大手個別指導塾の公開料金・明光義塾774人独自調査値・武田塾公開料金を組み合わせて、表面費用×実質コスト×家計適合の3軸で再集計したものです。テーブルは横スクロールで全体を確認できます。
| 学年・パターン | ①表面費用(年額) | ②実質コスト(年額) | ギャップ(実質−表面) | ③家計適合(可処分所得比) | 累積負担(通塾期間) |
|---|---|---|---|---|---|
| 公立小学校4〜6年生(個別週1コマ) | 220,000円 | 143,000円 | −77,000円(還元主導) | 2.3%(余裕あり) | 143,000円(単年) |
| 公立中学校1年生(個別週1コマ) | 326,000円 | 172,000円 | −154,000円(還元主導) | 2.8%(余裕あり) | 172,000円(単年) |
| 公立中学校2年生(個別週1コマ) | 330,000円 | 249,000円 | −81,000円(還元主導) | 4.0%(余裕あり) | 249,000円(単年) |
| 公立中学校3年生(個別週2コマ)【代表行】 | 360,000円 | 390,000円 | +30,000円(隠れコスト主導) | 6.3%(適正範囲) | 390,000円(単年) |
| 公立高校1年生(個別週1コマ) | 357,000円 | 140,000円 | −217,000円(還元主導) | 2.3%(余裕あり) | 140,000円(単年) |
| 公立高校2年生(個別週2コマ) | 460,000円 | 182,000円 | −278,000円(還元主導) | 2.9%(余裕あり) | 182,000円(単年) |
| 公立高校3年生(個別週2〜3コマ) | 480,000円 | 285,000円 | −195,000円(還元主導) | 4.6%(余裕あり) | 285,000円(単年) |
| 公立高校3年生(個別1対1・TOMAS想定) | 1,200,000円 | 285,000円 | −915,000円(還元主導) | 4.6%(余裕あり) | 285,000円(単年) |
| 浪人(個別1対1集中・武田塾5科目想定) | 1,667,160円 | 700,000円※ | −967,160円(還元主導) | 11.3%(注意水域) | 700,000円(単年) |
出典:文部科学省「令和5年度子供の学習費調査」(2026年1月16日訂正版・公立学年別補助学習費)、大手個別指導塾各社公表料金・比較メディア掲載目安(取得日:2026年6月10日/明光義塾・東京個別指導学院・個別教室のトライ・TOMAS・スクールIE・ITTO・森塾・武田塾)、明光義塾774人独自調査(中3年間平均360,000円)、武田塾公開料金(高校生5科目年間1,667,160円)、厚生労働省「2024年(令和6年)国民生活基礎調査」(児童のいる世帯 平均可処分所得6,215,000円・2023年所得実績)より石川メソッド3軸で独自再集計。
※浪人の②実質コストは文科省統計対象外のためB級代理データ(浪人本科の支出者中央値水準として700,000円を採用)。
表面費用は各学年セグメントで代表的な月謝水準×12か月+入会金・教材費・季節講習費・施設維持費の合算概算。①は「特定塾の代表的な公表料金水準」、②は「全国平均(支出者ベース)」を基準とするため、ギャップは業界全体の還元/隠れコスト構造の方向性を示すものとして扱います。
3軸表から読み取れる構造
この表から、個別指導塾の料金構造について以下の3つの構造的事実が読み取れます。
構造1:9行中8行が還元主導
公立中3単年(行4)を除く8行すべてで、ギャップが負(実質コスト<表面費用)。これは個別指導塾の代表的な月謝水準を週1〜2コマ標準で受講する家庭は、全国平均の塾代支出より低い実質コストで収まる構造を示している。
構造2:公立中3だけ隠れコスト主導
公立中3(行4)は文科省 補助学習費390,000円が明光義塾年間平均360,000円を30,000円上回り、ギャップ+30,000円の隠れコスト主導。高校受験を控えた中3は全国平均が押し上げられ、夏期・冬期講習の追加コマや特訓コース併用で実支出が公表額を上回る家庭が多い構造。
構造3:浪人で家計適合が注意水域に
浪人で個別1対1集中型(武田塾5科目想定)を選ぶと、家計適合は11.3%の注意水域に踏み込む。現役期から浪人へ進むと、家計適合は4.6%(現役高3)→11.3%(浪人)へ約2.5倍に跳ね上がる。浪人期は文科省統計対象外のため実質コストはB級代理データとなる点に留意。
年収帯別の家計適合度換算(補助テーブル)
メインテーブルでは家計適合カラムを「児童のいる世帯 平均可処分所得6,215,000円」1値で算出していますが、読者のご家庭の年収帯によって実感が異なります。代表値=公立中3個別週2コマ(年間360,000円)で、年収帯別の家計適合度を試算しました。
| 世帯年収帯 | 可処分所得目安 | 実質コスト負担率 | 教育費総額負担率の参考目安※1 |
|---|---|---|---|
| 400万円未満 | 約310万円 | 11.6%(注意水域) | 約6.5% |
| 400-600万円 | 約400万円 | 9.0%(適正範囲) | 約7.0% |
| 600-800万円 | 約530万円 | 6.8%(適正範囲) | 約5.8% |
| 800-1000万円 | 約680万円 | 5.3%(適正範囲) | 約5.9% |
| 1000-1200万円 | 約820万円 | 4.4%(余裕あり) | 約5.9% |
| 1200万円以上 | 約950万円〜 | 3.8%以下(余裕あり) | 約5.8% |
出典:厚生労働省「2024年(令和6年)国民生活基礎調査」、文部科学省「令和5年度子供の学習費調査」(2026年1月16日訂正版)より独自試算(取得日:2026年6月10日)。
※1 計算根拠:文科省「令和5年度子供の学習費調査」§1-4 世帯年収別 公立中学校の学校外活動費 ÷ 各年収帯の可処分所得目安。塾代以外の習い事等を含むため、世帯年収400万円未満帯のみ実質コスト負担率より低くなる(年収帯間で学校外活動費の絶対額が大きく異なるため)。可処分所得は児童のいる世帯の平均手取り率77%を適用した概算値。
この補助テーブルから、世帯年収400万円未満帯では公立中3で個別週2コマを継続すると、家計適合が11.6%の注意水域に踏み込むことが確認できます。一方、世帯年収400-600万円帯では9.0%、600万円超では6%台と適正範囲に収まり、個別指導塾の標準コースは家計に過度な負担をかけない選択肢として機能します。年収帯ごとに、どこまでコマ数を増やせるかの家計適合上限が見えてきます。
よくある質問
Q個別指導塾の料金相場は月いくらですか?
個別指導塾の料金相場は、学年・講師タイプ・講師1人あたりの生徒数で分かれ、月額1.5万〜5万円が中心です。学年別では小学生1.0〜3.0万円、中学生1.5〜3.5万円、高校生2.0〜5.0万円が目安で、グループ型(1対2〜1対3)は安く、プロ講師の1対1は高くなります。比較メディアの集計では月額平均が中学生月2.7万円・高校生月3.4万円。明光義塾は774人独自調査で中3年間平均360,000円(月換算30,000円)を公表しています。ただしこれは授業料(月謝)のみで、入会金・教材費・季節講習費を含めた年間総額は月謝の14〜18か月分に膨らむため、年間総額で比較することが重要です。
Q中学生の個別指導塾の相場はいくらですか?
中学生の個別指導は、月額1.5〜3.5万円が中心です。グループ型で月1.5〜2.5万円、1対1で月2.5〜3.5万円が目安で、比較メディアの集計では月額平均2.5〜2.7万円前後に収れんします。明光義塾の774人独自調査では中3の月額平均25,000円・年間平均360,000円。文部科学省「令和5年度子供の学習費調査」(2026年1月16日訂正版)の公立中3 補助学習費390,000円と比較すると、明光義塾の年間平均は全国平均を30,000円下回り、標準コースを継続する家庭の実支出は全国平均より抑えられる構造です。中3になると高校受験対策で教科数とコマ数が増え、月額が上振れしやすくなります。
Q高校生の個別指導塾の月謝はいくらですか?
高校生の個別指導は、月額2.0〜5.0万円が中心です。グループ型で月2.0〜3.5万円、プロ講師の1対1や大学受験対応では月3.0〜5.0万円に達します。比較メディアの集計では月額平均3.4万円前後と、中学生を1万円ほど上回ります。TOMASの完全1対1では月8〜12万円・年間100〜150万円、武田塾の5科目フル受講では年間1,667,160円(月換算138,930円)という水準もあり、塾選択で年間総額が2〜3倍に開きます。河合塾大学受験科(浪人本科)の年間1,068,000円と比較すると、個別1対1集中型は浪人本科を上回る水準に達するケースもあります。
Q個別指導塾の料金はなぜ集団塾より高いのですか?
個別指導は講師1人が見る生徒数が1〜3人と少なく、講師の人件費を少人数で負担するため、生徒1人あたりの単価が高くなります。多人数で人件費を分担できる集団塾に比べ、1対1なら同じ通塾日数で1.5〜2倍の料金になりやすい構造です。塾選(BestJuku)の独自集計でも、集団指導は週3回64.2%・個別指導は週1回91%という分布が示されており、料金単価の高さが通塾頻度の制約として現れています。料金の高さの内訳と、その料金に見合う使い方については、個別指導塾はなぜ高いのかを解説した記事で詳しく扱っています。
Q個別指導塾の表面費用と実質コストはどう違いますか?
表面費用は、月謝に入会金・教材費・季節講習費・模試費・施設維持費を加えた年間総額です。実質コストは、そこから兄弟割引・紹介割引・早期申込割引・成績保証制度などの確実な還元を差し引き、さらに本当に必要なコマ数まで絞った後の、家庭が実際に負担する金額です。特待生制度のような不確実な還元は予備費として温存し、実質コストから差し引きません。個別指導はコマ数を柔軟に増減できるため、必要な科目に絞るだけで表面費用より年間で数万円単位の差が生まれます。
まとめ:石川メソッド3軸で個別指導塾の料金を判断する
個別指導塾の料金は、月謝の数字ではなく「年間総額(表面費用)」と「確実な還元・必要コマ数を反映した実質コスト」と「可処分所得に対する家計適合」の3軸で判断します。学年・講師タイプ・生徒数で2〜3倍に分かれる相場を踏まえ、季節講習を固定費として組み込み、個別指導が効く科目に絞ることで、料金に見合う使い方ができます。3軸のすべてを通過させると、単年で払えるかではなく、累積・進学後の学費まで含めて払い続けられるかという観点から、塾選びを判定できます。
本記事の整理ポイント
1. 料金は3要素の掛け算で決まる
学年×講師タイプ×講師1人あたりの生徒数で、月額は2〜3倍に分かれる。月額中央値は中学生2.7万円・高校生3.4万円。
2. 月謝ではなく年間総額で見る
入会金・教材費・季節講習費を加えると、年間総額は月謝の14〜18か月分に膨らむ。明光義塾の中3年間平均360,000円÷月謝25,000円=14.4か月分が実証データ。
3. 公開料金のある塾は試算しやすい
臨海セミナー個別指導(中学生10,780円〜・高校生13,980円〜・入塾金16,500円)のように料金の起点が公開されている塾は、入塾後の総額を見積もりやすく、家計設計に向く。
4. 浪人で家計適合が注意水域に
浪人で個別1対1集中型を選ぶと家計適合は11.3%の注意水域に踏み込む。現役期から浪人へ進むと、家計適合は4.6%→11.3%へ約2.5倍に跳ね上がる構造。
個別指導塾の料金を判断するステップ
年間総額(表面費用)を試算する
月謝×12に、入会金・教材費・季節講習費・模試費・施設維持費を加えて年間総額を出す。月謝の14〜18か月分が目安。
確実な還元と必要コマ数で実質コストに直す
適用できる確実な還元を網羅し、個別が効く科目に絞って、家庭が本当に負担する実質コストを確定する。不確実な還元は予備費として温存。
家計適合(可処分所得比)を判定する
実質コストを児童のいる世帯 平均可処分所得6,215,000円(または自世帯の可処分所得目安)で割り、5〜10%の適正範囲に収まるか、10%超の注意水域に踏み込むかを判定する。
累積・進学後まで含めて判定する
単年で払えるかではなく、複数年累積と進学後の学費まで含めて払い続けられるかを判定する。とくに浪人を視野に入れる場合は、現役期から浪人期への家計適合の2.5倍跳ね上がりを試算しておく。
石川メソッドの詳細はこちら
個別指導塾の料金は、表面費用と実質コストに加え、世帯収入や他の教育費とのバランスを見る「家計適合」まで通すと、より長く払い続けられる選択になります。表面費用×実質コスト×家計適合の三軸でできた石川メソッドの全体像は、石川メソッドの解説ページで詳しくご確認いただけます。
関連する塾代ガイド
本サイトでは学年・形態別の塾代を整理した記事をシリーズとして公開しています。個別指導の料金をより深く理解したいご家庭は、合わせて以下の記事もご参照ください。
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- 個別指導と集団指導の比較 ── 料金と効果の違いから選ぶ判断軸
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- 大学受験の塾代ガイド ── 現役・浪人を含む大学受験の塾代
執筆者の発信情報
本記事は、教育費を専門領域とするファイナンシャル・プランナーで、日本進学教育研究機構認定 教育費アドバイザーの石川 恵美が執筆しています。プロフィールと認定情報は認定アドバイザー紹介ページ、教育費に関する継続的な発信は石川 恵美のnoteでご確認いただけます。



著者の書籍より
石川メソッド ── 払える、より、払い続けられる。
個別指導塾の料金は、単年で払えるかではなく、複数年累積と進学後の学費まで含めて払い続けられるかで判断する世界です。中学生で個別週2コマを始めて高校生で1対1に切り替え、大学受験対応で5科目フル受講に展開し、浪人で個別1対1集中型を選ぶと、累積負担と家計適合は連鎖的に膨らみます。本書では、こうした複数年累積と進学後の学費接続まで含めた家計持続性のシミュレーション手法を、具体的なチェックリストとともに解説しています。










